ウィルクハーン エコ・チェア"ピクト"
オフィス家具メーカー「ウィルクハーン」をご存知ですか?
ウィルクハーンはドイツの代表的な家具メーカーで、世界的にも有名な会社です。
創業は1907年で、1980年に体の動きに合わせて背と座が連動し、長時間座っても疲れにくい「FS-Line」という椅子を発表し、人間工学を盛り込んだ以後の椅子づくりに大きな影響を与えました。
そして、1991年に世界初のエコロジー・ワーキングチェアと呼ばれる"ピクト"を生み出します。
95%がリサイクル可能なこのチェアは、最小限のマテリアルを接着剤を使わずに組み立てているため、メンテナンスやリサイクルのための分解も容易になっており、当時の耐久財の工業製品に対するエコロジカルなアプローチの先駆けとなり、また、ひとつの理想を示すものでした。
当時のことを覚えていますが、かなり衝撃的でしたねー。
まだ今ほど"エコ"が叫ばれていない時代でしたので、「ヨーロッパは進んでるなー」と思ったものです。
また"エコ"というコンセプトばかりでなく、優れた機能性(背と座が4点を軸として連動する新しいシンクロメカニズムを取り入れ、その角度は座る人の体重と動きに合わせて自由に変化する)やおしゃれなデザイン性をも兼ね備えていたわけですからねー。
実際、発表から15年以上たった今みても古びた印象はないし、売れつづけています。
先日「いつかはアーロン」という話をしましたが、私個人としては「いつかはウィルクハーン」ですね(笑)